日別アーカイブ: 2019年10月28日

福岡市植物園 2

前回の記事 福岡市植物園1

次は郷土樹木園・花木園などをめぐりました。解説板を読んで、植樹されている樹木や花などを見て回ります。

【郷土樹木園】

郷土樹木とは「郷土に自生または古くから存在する植物」のことです。ここでは九州の各地で自生する樹木(照葉樹林)が展示されています。

福岡市が設置した解説板では「北部九州は裏日本型気候(=日本海側気候)ですが、冬季の降雨量が少なく夏季に降雨量が多い表日本型気候(=太平洋側気候)に近い気候でもあります。」と記載しています。現在では日本海側・太平洋側と表記し、裏日本・表日本は用いませんね。(;´Д`)💦


郷土樹木解説板


郷土樹木解説板 拡大 日本の気候と植生分布


ヒラドツツジ


ホルトノキ


ヤブツバキ


タブノキ


クマシデ

【ボタン・シャクヤク・竹園】

ここは素通りしたため、画像がありません。次回、来場した際は忘れずに立ち寄りたいものです。

【野草園】

野草園の一角には一見、庵のようなたたずまいの四阿(休憩所)があります。中には来場者による俳句が展示されています。一隅に俳句が書けるように筆や短冊、そして出来上がった作品が投稿できるようポストも備え付けられています。わたしも俳句を書きました。文芸のセンスは全くありませんが、来場記念として、一句だけ投稿しました。


四阿(休憩所)の内部


四阿の内部 書の展示

野草園は画像が少ないです。どれも同じ植物に見えてしまいます。(´・ω・`)<すみません…。道なりに歩いてモデル庭園へ向かいます。


シャガ


ダンギク タツナミソウ 他 左から右(モデル庭園)へ向かう


ダンギク 高台は郷土樹木園

【モデル庭園】

モデル庭園は、地元の造園業者の協会と大学によって設置されています。展示は全部で12ありました。公立の植物園内に民間業者の展示コーナーがあるのは珍しいかもしれません。郷土樹木園からこのあたりにかけて、人の姿がないので、わたし一人貸し切り状態でした。


モデル庭園解説板


2「静と動の庭」


4「花と紅葉」


5「玄関前のつなぐ庭」


10「バカンス」


11「混垣(まぜ垣)」


12「深山幽谷」

この「モデル庭園」は、いろいろ趣向を凝らした民家の庭先を意図したものでしょうが、ただ1点、惜しむらくは、この区画のみ枯れ葉が落ち放題、草が伸び放題で、まったく植物園らしからぬ様相であったことです(植物園の各コーナーがきちんと手入れされているのを見ると、恐らくはモデル庭園のみ、市ではなく民間業者の管轄で、植物園側の毎日の手入れの区画ではないのかもしれません)。なんにせよ、造りっぱなしではなく手入れやメンテナンスの大切さを教えてくれます。

【保存樹林】【花木園C】

モデル庭園からは「花木園B」へ向かいました。斜面に樹木が植樹されている「保存樹林」およびガクアジサイ畑がある「花木園C」は今回は向かっていません。

【花木園B】

モデル庭園のすぐそばの高台に「花木園B」があります。ここはおもにツバキやウメを展示しています。今はツバキの花の季節ではないため、青々とした葉が茂っています。

花木園Bの高台の頂上付近で一匹の猫を見かけました。頭部と背中の一部が黒く、他は白でした。飼い猫もしくは地域猫で植物園に棲みついているかどちらかでしょう。飼い猫であればなんとも縄張りが広い個体ですね。


この階段を上がると…


おや?猫がいるにゃ?


微妙な距離感 あまり近づくと逃げられるかも


ふとした瞬間、猫の姿が消えた


花木園B解説板


花木園B ツバキ


花木園B ツバキ

【花木園A】

道なりに進んで、花木園Aへ到着しました。ここではサクラとツツジが展示されています。サクラはわたしが最も好きな花の一つですが、現在は葉っぱのみが生い茂っている最中です。見どころは「十月桜」です。10月という、ちょうどサクラの花の季節から半年がたったころに花を咲かせる珍しい品種です。


花木園A解説板


十月桜


十月桜 花の部分アップ


スモークツリー

ここまでくれば、芝生広場にも近いので徐々に人の姿も見えてきました。楽しそうな家族連れの姿が目に入ります。植物園のメインのエリアは、「入口広場」「芝生広場」「展望台」「花壇・バラ園」「温室」の5箇所のようです。(まだまだ続くお)

次回に続く 福岡市植物園3