日別アーカイブ: 2020年3月31日

天神ビブレ MMTビル 天神コア

現在、福岡市は「天神ビッグバン」「博多コネクティッド」といった市内中心部の老朽化したビルの建て替えプロジェクトの真っ最中です。日本の一地方都市でありながらも、人やモノ、情報が集まりやすい福岡市ならではの大型都市計画です。

福岡ビル

西日本鉄道(西鉄)の本社をはじめ様々なテナントが入居していた「福岡ビル」(下の画像左)の解体工事前の画像です。このビルは、1961年(昭和36年)12月に竣工しました。2005年(平成17年)3月20日の福岡県西方沖の地震で、多数の窓ガラスが歩道に落下しました。福岡ビルは天神ビッグバンに伴う建て替え工事のため、ちょうど1年前の2019年(令和元年)3月末で営業を終了しました。2019年6月に撮影した福ビルは、まだ工事のための仮囲いはされていませんでした。


福岡ビル 解体工事前 2019年6月8日

天神ビブレ

天神ビブレは天神コアとともに1976年(昭和51年)のほぼ同時期にオープンしています。戦後すぐに建てられた木造商店街の因幡町商店街(ビブレ)と西鉄商店街(天神コア)の建て替えによってオープンしました。

天神ビブレは、もとはスーパーマーケット(総合スーパー)の「ニチイ天神店(ニチイ天神ショッピングデパート)」でした。隣の天神コアが開店当初より若者をターゲットにしたファッションビルであったのに対し、ニチイ天神店は食品や日用品を取り扱うスーパーでした。

その後、1982年(昭和57年)にニチイ天神店は、天神ビブレ21というファッションビルになりました。そのころ、8階のライブハウス「ビブレホール」(のちのよしもと天神ビブレホール)にて、ゴダイゴのバンドマスター、ミッキー吉野氏によるテーマ音楽の発表会があり、聴きに出かけた思い出があります。因みに、ビブレホールで行われたライブやギグなんかにも通っていました。天神ビブレ21は割と早い時期に天神ビブレと屋号が変更されています。現在はイオングループのファッションビルです。


天神ビブレ 閉店前 2020年1月28日

MMTビル

道路(因幡町通り)をはさんだ現在のMMTビル(メディアモール天神)もごく一時期「天神ビブレ2」と名打って、ビブレよりもさらに若い世代向けのショップが入店していました。MMTビルの閉店はもう少し先になりそうです。


MMTビル 営業中 2020年1月28日

天神コア

天神コアは天神ビブレより若干遅れて閉店セールがありました。天神コアの開店は1976年(昭和51年)です。西鉄のファッションビルです。開店当初より若者向けのアパレルショップがメインでした。

地階1階と同2階のフロアの隅っこに、コミック専門の書店が入居していました。B1FとB2F、いずれも狭~い面積にたくさんのコミックや同人誌が陳列されていました。ここで、地方では入手が難しい同人漫画グループ(現在は解散)が発行したコミックス(同人誌)を購入したもの懐かしい思い出です。それと、紀伊国屋書店もコアの6階(全フロア)と7階(一部フロア)に入居していました。天神コアはギャルの聖地であると同時に本の聖地でもありました。本好きのギャルさんなら一日中入り浸っていそうでしたね。


2020年2月9日 閉店前の天神コア 人通りが多い!

後日追加 2020年3月31日

3月末日。すでに天神ビブレは閉店していますが、この日は天神コアの閉店セールが行われていました。かなりの客足があったそうです。世間はコロナ禍で自粛の日々ですが、閉店セールとあってはどうしても買い物に出かけたいのでしょうか。


閉店された天神ビブレ


天神ビブレ 閉店のおしらせ

2020年(令和2年)3月31日、天神コア閉店当日の画像です。この画像ではあまり通行人の姿が写っていませんが、店内は買い物客でごった返していたそうです。コロナ禍まっただ中ゆえに、閉店セールは無しで店じまいをしてもよかったのでは?と、個人的には思います。


天神コア 最後の営業


天神コア


天神コア・天神ビブレ


3月1日撮影 福岡市役所 九州広場の花壇

志村けんさんが昨日亡くなりました。ご冥福をお祈りします。