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旅行 壱岐島 2

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2日目:原の辻遺跡→壱岐・原(はる)の辻展示館→安国寺→(清石浜→)はらほげ地蔵→芦辺港→博多港

売店では素焼きの土器を割ったものが販売されていました。土器の破片を接着して復元するという、その名も「立体ジグソー土器ドキ!」です。商品の割れ方が一つとして同じものがないのが特徴です。一つ購入しました。

その後は「安国寺」へ。安国寺は後醍醐天皇はじめ戦没者の菩提を弔う目的で、足利貞氏の次男・尊氏と三男・直義が、臨済宗の夢窓疎石の勧めで、北海道と沖縄を除いた全国66か国と壱岐・対馬に安国寺と利生塔の建立を各地に命じました。壱岐の安国寺は1462年(寛正3年)、志佐壱岐守源義が造営しました。1975年(昭和50年)に高麗版大般若経は国重要文化財に指定されています。安国寺の境内には1969年(昭和44年)に長崎県の天然記念物に指定されている「壱岐安国寺のスギ」がそびえています。樹高25メートル、目通り幹囲6メートル余、根回り10メートルの巨木です。

安国寺を出て、わたしは路線バスで直接「はらほげ地蔵」へ、親族らは「清石浜」を回ってはらほげ地蔵へ向かいました。八幡浜の海に6体の地蔵がまつられています。地蔵の腹に貫通していない小さな穴があります。満潮時は地蔵の足元の上まで海水に浸かっていますが、干潮時になると、地蔵の足元や土台が海中から姿を現します。八幡浜の海は透明度が高く、すぐそばを泳いでいる小魚を見ることができました。

その後は、昼食をとり芦辺港フェリーターミナルへ。夕方、芦辺港から博多港へ向けて出航しました。到着したベイサイドプレイス博多埠頭では、博多どんたく関連のイベントとして、ラジオ番組の公開録音が行われていました。大勢の若者が集まり、にぎわっていました。昨日の静かな壱岐の夜とは対照的でした。

帰宅後、「立体ジグソー土器ドキ!」の箱を開封して、土器を組み立てました。所要時間は約1時間。土器片には「原の辻遺跡」の文字が入っていました。

【補足】

壱岐島は2004年3月、壱岐郡郷ノ浦町、勝本町、芦辺町、石田町が新設合併し「壱岐市」となりました。

壱岐・原の辻展示館は2009年8月末で閉館。展示館の収蔵品は2010年3月に開館した「壱岐市立一支国(いきこく)博物館」に収蔵。旧展示館は、一支国博物館の開館にあわせて「原の辻ガイダンス」としてリニューアルオープンされました。