月別アーカイブ: 2019年6月

国史跡 野方遺跡 1

国史跡・野方遺跡まで出かけてきました。福岡市内の遺跡といえば、博多区板付3丁目の板付遺跡が有名ですが(ブログ記事「国史跡・板付遺跡」)、西区野方5丁目の野方遺跡は1973年(昭和48年)、住宅団地の造成中に発見され、のちに福岡市教育委員会によって発掘調査されました。

野方遺跡は環濠集落であり、早良平野の最西部に位置します。魏志倭人伝に記述がある「伊都国」(旧・怡土(いと)郡/現在の福岡市西区の一部~福岡県糸島市の一部)と「奴国」(現在の福岡県春日市~福岡市中央区・博多区あたり)の中間地点にあります。ムラ(野方)は、伊都国と奴国、それぞれのクニの入口に配置した集落とみられています。

ムラ(野方遺跡)の周辺は、昔は農村地帯でしたが現在では市街地が広がっています。遺跡より約2キロメートル東には福岡市地下鉄七隈線の橋本駅があります。福岡都市高速環状線・福重インターまで車でおよそ8分の距離です。

遺跡は近隣公園として整備され、市の災害時避難場所にも指定されています。遺跡の北側と西側には児童公園が2箇所あります。わたしが出かけた際には一人二人、飼い犬を散歩させている人がいました。


※野方中央公園(野方遺跡)入口


※銘板(左) 野方中央公園


※銘板(右) 史跡野方遺跡


※入口より進んだところ 解説広場へ続く


※解説広場 東を向く 画像左は北 右は南


※史跡広場 南から北方向をのぞむ 画像右奥は児童公園


※遠くに史跡広場を望む


※史跡広場 北から南を望む 左は児童公園

【竪穴住居跡】


竪穴住居の解説 かつて「竪穴式住居」が建っていたが不審火により焼失


竪穴住居(跡) 上の解説板の奥 左は「野方遺跡住居跡展示館」


※環濠A 右は野方遺跡住居跡展示館


竪穴住居跡1


竪穴住居跡2


竪穴住居跡3


竪穴住居(跡)

【高床倉庫跡】


高床倉庫(跡) 手前の溝は環濠B


環濠Bの端


高床倉庫(跡) 柱はコンクリート製

【遺跡付近のようす】


※アジサイ


※田植え直後の水田

撮影:2019年6月12日(※)、6月20日