福岡市西区姪の浜3丁目の「姪浜住吉神社」まで出かけてきました。姪浜住吉神社の起源は奈良時代(天平時代)に遡ります。御祭神は住吉三神、志賀三神、神功皇后、武内宿禰です。末社は須賀神社、厳島神社など計8社あります。
「姪浜」の由来は、神功皇后が三韓征伐からの帰途の際、朝鮮半島から日本海を超えて当時の姪浜の海岸に上陸、海水に濡れた袙衣(あこめぎぬ)を干したため、付近は「衵ノ浜(あこめのはま)」と呼ばれました。そこから「姪浜(めいのはま)」と転訛したようです。その後、神功皇后は内陸へ向かい、現在の糟屋郡宇美町にて応神天皇を出産しました。宇美八幡宮では神功皇后を祭っています。
西暦743年(天平15年)より伝わる姪浜住吉神社は、2005年(平成17年)3月20日に発生した福岡県西方沖地震により被災しました。大鳥居やご神門・社務所など施設を修復するため、宮司がクイズ番組に出演、見事賞金を獲得されています。
また姪浜住吉神社ではイザナギノミコト(伊弉諾尊)の道案内をしたといわれるカッパを祭っています。境内にはカッパの石像が設置されています。大鳥居をくぐった右側にある手水舎の後方と、拝殿の前の右側にあります。
境内の左手の奥の、ひときわ目立つ御神木は樹齢700年のイチョウです。落雷の際、避雷針となって本堂を火災から守ったといわれています。撮影した時期は真冬でしたので、葉は落ちて丸裸の状態でした。
神社の前は、旧唐津街道が通っています。現代の感覚ではかなり狭い道ですが、江戸時代はこの道が幹線道路だったのでしょう。参勤交代や多くの人が行き交っていたことと思われます。
神門 大鳥居(※)
手水鉢 龍(※)
手水舎裏手のカッパ(メス) オスは右の塔の上にいる
拝殿
拝殿前 カッパ(子供)
拝殿・本殿
拝殿
扁額(※)
狛犬 阿形(※)
狛犬 吽形(※)
摂社 須賀神社(祇園社)
末社 厳島神社(左)、早舩神社
末社 宇賀神社
御神木 イチョウ 福岡市の保存樹でもある
御神木
大鳥居の柱 別名・クイズ$ミリオネア神社 正面の道路は唐津街道
大鳥居の柱 山上憶良 意訳「金・銀・宝石も、子供(宝)には勝るまい。どや」
画像は境内の一部です。すべてを撮影しておりません。
撮影:2019年1月13日(※)、2月4日