日別アーカイブ: 2018年12月2日

Dragon King Rabbits

福岡市西区姪の浜4丁目に、JR九州と福岡市交通局の共同使用駅の「姪浜駅」があります。JR九州が小規模の駅に展開する「えきマチ1丁目」は駅内に入居しています。姪浜駅を起点として、西方向はJR筑肥(ちくひ)線、東方向は福岡市地下鉄空港線の路線です。JR、地下鉄ともに相互乗り入れしています。

姪浜駅は、北九州鉄道が1925年(大正14年)に「姪ノ浜駅」として開業しました。現在の駅舎は、1983年(昭和58年)の地下鉄開業に合わせて建て替えられています。

乗客数は、筑肥線と地下鉄の両方を含めてホーム2面・線路4線の姪浜駅のほうが、東区の香椎駅のそれより2倍ほど多いようです。しかし、香椎駅はホームが3面、線路は5線あり、鹿児島本線と香椎線が通っています。また特急ソニックが停車するので、規模としては香椎駅のほうが姪浜駅よりも大きい印象があります。えきマチ1丁目は香椎駅にもあります。


姪浜駅 南口


姪浜駅 北口


駅名標 下山門駅はJR筑肥線 室見駅は地下鉄空港線

姪浜には竜王うさぎの伝説が伝わります。駿河国安倍郡井宮村(静岡県静岡市葵区井宮町)出身の禅僧・南浦紹明(なんぽしょうみょう:のちの大応国師)が1259年、宋(中国)に渡り虚堂智愚(きどうちぐ)に師事、1267年、日本に帰国します。

大応国師は帰国の途中、山でオオカミに狙われたウサギを助けます。大応国師はウサギを連れて日本行きの船に乗りました。日本海を南へ航行中、船が玄界灘で嵐に遭い、難破しそうになったとき、ウサギが海へ飛び出しました。ウサギは金色の竜に変身し、嵐は止み、船は無事に筑前国の漁村・早良郡姪浜村へ到着した―と伝えられています。


記念碑 吉水浩 Dragon King Rabbits 竜王うさぎの伝説


記念碑の周囲は花壇となっている


古くより姪浜村に伝わる龍王うさぎの伝説


おまけ画像

撮影:2018年12月2日