その1では「桧原桜公園」についてアップしました。その2では「桜並木」について記載します。
1984年(昭和59年)3月、南区の桧原地区は道路拡張工事のため、桜並木の9本のソメイヨシノはすべて伐採される予定でした。すでに1本の木が伐採され、伐採された木の枝には、たくさんの蕾がついており、それを見た地元の男性は心を痛めたそうです。翌日、男性は短歌をしたためた色紙を、サクラの幹にくくりつけました。
花守(はなも)り 新藤市長殿 「花あわれ せめては あと二旬(にじゅん) ついの開花を 許し給え」
その短歌は、地元の電力会社の社長の目にとまりました。そこから地元新聞社の記者にも伝わり、新聞記事を見た(当時の)福岡市長が返歌を寄せました。
「桜花(はな)惜しむ 大和心の うるわしや とわに匂わん 花の心は」 香瑞麻(かずま)
道路工事の計画は一部が変更され、残った8本のサクラは伐採を免れ、桜並木は保存されることになりました。その後、2008年(平成20年)には、桜並木に隣接した土地に遊具を備えた「桧原桜公園」が完成しました。公園には新たにサクラの木が6本、植栽されています。翌年には公園と桜並木をつなぐ橋が完成しています。
歌碑は桜並木の歩道に設置されている
35年前、短歌を詠んだ色紙がサクラの幹に括りつけられていた
蓮根池 農業用水ため池
2009年完成した桧原桜公園とつながる橋
美しいソメイヨシノ
福岡都市高速環状線(福岡高速5号線)
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
ソメイヨシノ
西鉄バス 「桧原桜前」バス停留所