日別アーカイブ: 2017年5月2日

関門海峡 2

本州の下関駅に到着、長門国厳島神社を参拝して高杉晋作の石碑2基を訪ねた後は、再度、下関駅へ戻ります。九州の門司駅へ向かいます。門司駅で門司港行きの列車に乗り換えました。


車止め


幸福の泉


古い車輪

トロッコ列車

JR門司港駅に到着して向かったのは、隣接する「九州鉄道記念館駅」です。平成筑豊鉄道・門司港レトロ観光線のトロッコ列車「潮風号」に乗って、終点まで乗車しました。潮風号は計4両、運転台のあるディーゼル機関車にトロッコ客車2両が挟まれています。客車内はレトロな内装です。日本で最も営業距離が短い、かつ、運行速度も遅い、そしておしゃれな潮風号です。

客車の天井には絵が描かれています。「ノーフォーク広場駅」を過ぎてトンネルに入ると、蛍光塗料で描かれた絵が浮かび上がります。


トロッコ 潮風号


客車の内部 トラ701


天井の絵


天井の絵 トンネル通過中

「和布刈(めかり)公園」のすぐそばに終点の「関門海峡めかり駅」があります。ここで下車して和布刈公園へ。ここでは多くの家族連れが公園で過ごしていました。駅を出てしばらく歩けば、防波堤に「関門トンネル人道入口」と書かれた看板がありました。看板から400メートルほど西に進めば関門トンネル人道入口に到着します。わたくしは、関門トンネル人道を散歩したく、人道入口に向かいました。人道へ向かう人は少なくなく、外国人旅行者の姿もありました。


関門海峡めかり駅 列車(展示) 関門橋(画像奥) 関門海峡


列車 左:客車オハフ33 489 右:電気機関車EF30 1


機関車と客車の解説


和布刈公園 画像右の遊具は「タコの山」

関門トンネル人道

関門海峡の東側は瀬戸内海、西側は日本海です。それでは下関市と北九州市、「関門トンネル」や「関門橋」が結ぶ海域は瀬戸内海か日本海か―? 幅が約600メートルほどの細い海峡で分かりづらいですが、関門海峡は全域が瀬戸内海です。関門トンネルを通る、ということはすなわち、瀬戸内海の底を渡る、ということです。

関門トンネル(国道2号線)は、工事の着工が1937年(昭和12年)、開通が21年後の1958年(昭和33年)です。トンネルは2層になっており、上層は車道、下層は人道です。エレベーターで地下約50メートルまで降りれば、全長約780メートルの人が通行できるトンネルです。トンネルは歩いて約15分で対岸に到着します。わたくしがトンネルを利用した際、旅行者(日本人、外国人)のほかにも、地元の人らしい親子連れ、やはり地元の高校生風の子、ランニングをする人、中高年女性の二人組など、さまざまな人の姿がありました。地元の人は地下道感覚で利用されているのでしょうか。


関門海峡 門司側 狭い海域を大型のコンテナ船が航行する


人道入口まで400m


関門トンネル人道 門司側

途中、福岡県と山口県の県境がペイントされています。この県境で記念撮影する旅行者は多かったです。ただ、中には何度も撮影する人(日本人)がいて時間がかかり、正直非常に迷惑でした。さらには外国人連中が大声を出しながら県境を撮影、方向を変えてポーズをとってまた撮影。県境でしばらく立ち止まることになりました。わたくしも県境は撮影したいのです。


県境A ここで立ち止まる人が少なくない


県境B


関門トンネル人道 下関

県境を超えて、目指すは(再び)本州・下関市! 日常の「散歩」だというのに、この日に限って近所・近場ではなく、一日に二度も瀬戸内海を超えて本州に渡るという、まったくあきれ果てて何も言えない散歩でした。