日別アーカイブ: 2017年3月27日

観世音寺

大宰府展示館を出て、しばらく東の方向へ進むと、観世音寺(太宰府市観世音寺5丁目)が見えてきました。開基は天智天皇です。造営開始は661年ごろ、完成は746年(天平18年)です。完成まで85年もかかっています。観世音寺は文化財が多く、日本最古の梵鐘は国宝、聖観音坐像など多数の国指定重要文化財、観世音寺境内・子院跡は国の史跡、金堂・講堂は福岡県指定有形文化財に指定されています。

境内の前には、大型車両も通行する幹線道路がありますが、一歩、境内に入れば静かな空間がありました。散歩をしている人や見学客の姿はちらほら見受けられました。敷地内には「宝蔵」があります。ここには重要文化財に指定された18体(うち1体は九州国立博物館に貸出)もの巨大な観音像が収蔵されています。宝蔵は有料で、内部は撮影禁止です。17体の巨大な観音像はそれは目を見張るものでした。像高503メートルの馬頭観世音菩薩像(1128年~1131年造)は見上げるほどに大きく、思わず「お金持ちになれますように!ジャンボ宝くじ1等が当たりますように!」と手を合わせました。 俗物め…>(*´ω`*)<ふふふ

わたくし自身は、古刹・名刹にはあまり詳しくはなく、かつ、まったく浅学ですが、ゆったりまったりとした時間を過ごすのがただ好きなだけのなぞの絵描きです。


標石


境内 中央やや左:奥に講堂(本堂)が見える


南大門跡 礎石 画像右側


金堂 1631年(寛永8年・江戸時代)再建


講堂(本堂) 1688年(元禄元年・江戸時代)福岡藩・黒田光之によって再建


講堂(本堂)


講堂(本堂) 正面

木槵樹(栴檀葉の菩提樹)

本樹は謡曲「道明寺」も詳しい因縁が説かれている。この樹は元慶八年(西暦884年、平安時代前期)、菅公書大乗経を埋めた経塚から生じた樹の実を河内国道明寺から持ち来って(きたりて)此所(ここ)に播種した実生の成長である種子は古くから珠数の玉に用いられ念佛百万遍を唱うれば往生の本願疑いなしと言われている。


左:碾磑(てんがい) 右:木槵樹(もくげんじゅ)※

国宝 梵鐘

この梵鐘は京都妙心寺の鐘と兄弟と云(い)われ その古さに於(おい)ても亦(また)優秀さに於ても 正に日本一と称せられ糟屋郡多々良(筑前国糟屋郡多々良村:福岡県福岡市東区多々良)で鋳造されたと伝えられています

菅公の詩に 都府楼纔看瓦色 観音寺唯聴鐘聲 とあるのはこの鐘であります


国宝 梵鐘 日本最古の梵鐘とされる※


国宝 梵鐘※


石灯篭※


池 部分※


左:講堂(本堂) 中央より:池 右:宝蔵※


宝蔵


太宰府市役所 後方は市庁舎

その後、大宰府市役所前のバス停から博多行きのバスに乗って帰宅しました。

撮影:2017年3月17日、3月25日(※)