昨日は香椎宮まで初詣に出かけました。「香椎宮」へは、これまでに数回出かけたことがあります。初めて香椎宮へ参拝したのは1997年(平成9年)11月15日でした。
昨日は1月2日ということもあって初詣客でごった返していました。そのため、境内の撮影はしたものほぼ人物ばかりが写っています。新年二日目でも混雑度が大でしたので、大晦日や元旦はもっとすごかったのではと思われます。また、香椎宮の駐車場はかなり広いのですが、周辺の道路から混み合っていました。参拝客によれば、今年は昨年以上に初詣客が多いようでした。
一の鳥居、二の鳥居と道なり(というか、人の流れに合わせて)に進んで、楼門をくぐりました。楼門は1903年(明治36年)に再建された重厚なものです。なんとか楼門をくぐれば、拝殿まで続く参拝の列に並びました。平日の参拝時のように「綾杉を愛でよう」とか「摂社・末社に手を合わせよう」など、この人混みでは難しいものがありました。本日は拝殿に向かうのみ、その後は「古宮跡」へ一直線に向かう。そして「不老水」を汲みに行く。そう決めて手を合わせました。
曇天で天気も優れず、未明には雨が降ってしまいました。
【境内】
菖蒲池 末社 弁財天社
境内 まっすぐに進む
楼門
振り返ったところ
手水舎
御神木の綾杉(あやすぎ)は、西暦200年に神功皇后が植樹したといわれています。樹齢は1800年超、太い枝が龍の首みたく曲がっています。
綾杉 上
綾杉 下
香椎宮本殿は、香椎造(かしいづくり)という独特な様式です。724年(神亀元年)に建立されました。現在の本殿は1801年(享和元年)に再建されています。主祭神は第14代天皇・仲哀天皇と神功皇后です。仲哀天皇の霊廟です。
拝殿 初詣客でごった返している
余談ですが、香椎宮境内の摂社は2社(武内神社・巻尾神社)、末社は10社あります。末社のうち、ニワトリを祭った「鶏石(けいせき)神社」はここにしかなく、地元テレビ局の番組でも紹介されています。
参拝が済むと、もう一つの目的地「古宮(ふるみや)跡」と「不老水の祠」へ向かいました。
【古宮跡】
古宮跡へは、本殿より向かって右上(東の方向)に向かう参道を通って、一旦、境内の外に出ます。道路を横断してすぐに古宮跡があります。仲哀天皇橿日宮蹟(樫日宮跡)すなわち「香椎宮創建地」です。樫日(かしひ)は香椎の古い時代の呼称です。香椎宮の北西に位置します。さらに奥に進むと「仲哀天皇大本営旧跡碑」があります。ここまで来ると人混みもなく、ゆっくりと参拝と写真撮影ができました。
右より 沙庭斎場 棺掛椎 摂社古宮大明神跡 の由来が記されている
神木「香椎」 棺掛椎(かんかけのしい)
「仲哀天皇大本営御旧跡」の碑 明治時代に建立された
「皇太子殿下御手植松」の碑とマツ
【不老水】
古宮跡を出て数分ほど歩きます。橋を渡って住宅街を歩き進みます。武内屋敷跡(大臣武内宿祢命の屋敷跡)の右手に、鳥居とその奥に小さな祠があります。祠には不老水をたたえた井戸があります。武内大臣が不老水を飲んで、300年以上生きたという伝説が伝わります。
不老水は、過去に地元のローカル番組で取り上げられて以来、客足が絶えません。そのため湧出量が減少し、現在では取水制限があります(開門時間:10時~15時、取水量:一家族2リットルのペットボトル2本まで)。皆で「もやい」(共有)の精神で分け合いましょう。
不老水の水場までは、人の姿がちらほら見られました。やはり皆さん、長生きしたいのでしょう。わたくしも長生きしたいです。不老水を飲んで、武内宿祢命のように最低でも「300歳」までは元気に生きましょう! 井戸からくみ上げたばかりの不老水はまろやかで美味しかったです。
日本三大名水 不老水
「不老水大明神」 鳥居の奥の祠に井戸がある
不老水 まろやかでした
Yahoo!ボックス 30days Album:2013年5月5日 香椎宮