日別アーカイブ: 2020年8月6日

天神中央公園 1

前回の「アクロス登山」の続編です。8月5日(水)、アクロス福岡の南~東に位置する「天神中央公園」に向かいました。

今回の「その1」では、アクロス山のすぐ南に位置する、天神1丁目側の旧福岡県庁跡の公園について、次回「その2」では、薬院新川を越えた西中洲側の公園に建つ旧福岡県公会堂貴賓館について記事をアップします。

アクロス登山後の7月30日、九州北部地方が梅雨明けしたとみられる、と速報がありました。やっと真夏らしくなったと思いきや、8月2日ごろより、小笠原諸島の西之島の噴火の影響か、大気に霞がかかったような状態(煙霧)となっています。長い梅雨に、夏らしくない空。コロナもまだまだ油断できません。これは「あまり外に出るでないぞ」という天からの啓示でしょうか???

天神中央公園は薬院新川をはさんで、東西に分かれています。広い西側(天神1丁目側)の公園はかつて福岡県庁の所在地でした。1981年(昭和56年)に県庁が博多区東公園に移転したのち、施設はすべて取り壊されました。現在は「旧福岡県庁跡」として芝生広場などが整備され、西側より若干狭い東側(西中洲側)の公園には、明治時代に建てられた「旧福岡県公会堂貴賓館」が現在もその姿を見せています。

旧福岡県庁は、1876年(明治9年)から1981年(昭和56年)までの105年間、現在の天神中央公園(天神1丁目側)に置かれていました。しかし、施設・設備の老朽化・機能低下などで今後、増大するであろう福岡県政の拡充に対応するべく、1981年11月、県庁舎を博多区東公園に移転しています。そのため、天神の旧県庁跡地は県営公園になりました。

この天神1丁目の公園ですが、例年ならばよく様々なイベント(特に飲食関連)が開催され、にぎわいを見せていました。今年はコロナウイルスの影響でこれらイベントがなくなってしまいました。それでも、勤め人や散歩などで公園に立ち寄る市民の姿がありました。

それから、この公園敷地内は、とにかく石柱が多いこと! 公園内のあちこちに石柱だの石材を再利用したベンチだのが目につきます。これらはすべて取り壊された旧県庁で使用されていたものです。石・石・石だらけの公園です。


公園入場口 正面の案内


天神中央公園の銘板


市役所通り方面から芝生広場を望む


石材を活用したベンチ? 後方は駐輪場


この石材はプランターに転用


この柱群も県庁舎を解体した際のもの


公園内部


奥は石のベンチ 手前左は置石 右の石材は…なんだろう?


鉄棒?(多分、違うと思う)

公園の南側に噴水池があります。池の中央に立派な階段式の噴水があります。これはもとは県庁舎の名残りです。水が階段部分を流れて噴水池に注がれます。また、階段の左右に水が噴き出る装置がありますが、あまり高くは水が上がりません。


解説板


噴水 県庁舎の正面玄関の階段部分を転用


噴水 正面


パノラマ画像 噴水全景

そして、実は、一つ気になることがあって公園を訪れたのですが、その「気になること」というのは…実は、公園の南側の出入口付近に「福岡藩刑場跡」の石碑と数基の小さな墓石らしきものが建立されています。わたしはそれらを確認したかったのですが、石碑のあるあたりは工事中でした。中に入るわけにはいかないので、遠くから工事現場の写真を撮影しました。工事が終了したら、再度確認に訪れてみたいです。


工事現場 管理事務所付近


工事現場 公園側より撮影

天神中央公園にはスズメやハト、カラスが集まってきます。その中でもカラスの姿が目につきました。真夏に真っ黒い羽毛はとても暑そうです。わたしが見かけた個体は、くちばしを開けて暑さをしのいでいました。


「愛は限りなき寛容である」


桜広場 春にはソメイヨシノの花が咲き誇る


薬院新川


暑さで嘴を開けている


今回はアクロス山へ登ってはいません


芝生広場では芝の養生のため、散水機で水が撒かれていた


レトロな石柱


工事のお知らせの看板

天神1丁目側の公園をあとに、薬院新川に架かる橋を渡り、西中洲側の公園へ向かいました。

次回へ続く 天神中央公園2

公式サイト 天神中央公園